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楽しく たくさん 失敗できる場所
教室では、いつも材料を余分に用意しています。
割ったタマゴの中身が、床の上に落ちちゃったり
初めて魚をさばいたら、力が入り過ぎて身がぐちゃぐちゃになっちゃったり
粉を混ぜたら、勢い余ってテーブル中に飛び散っちゃったり
子ども自身が「やっちゃった…」と思う瞬間こそ、お教室では笑顔で「もう1回!」
そんな積み重ねが、小さな自信につながっていくと信じています。
素材に触れて、味覚の幅をひろげる場所
できるだけ丸ごとの旬の素材に触れてもらう機会を作っています。
子どもは本能的によく知っている味を好みます。
それは身を護るために備わってるもので、好き嫌いはあって当然なのです。
逆に言えば、好き嫌いをなくすには、色々な素材に五感で触れて「これは食べても大丈夫なものだ」と安心できるように、食材と仲良くなるなるのが一番ということ。
調理をする前に、丸ごとの冬瓜をかかえてみたり
スイカの断面を観察したり
キュウリを色々な切り方で切ってみたり
キャベツ・レタス・白菜を観察して、食べ比べしてみたりエビの殻をむき、背ワタをとったり
フキやウド、ビワなど、子どものいるご家庭で嫌遠しがちな食材も積極的に取り入れています。
調味料や香辛料の味や香りをみてもらうこともよくあります。
よく知っているはずの調味料でも、単体で味わったことがないということは大人でも多いものです。
薄口しょうゆと濃い口しょうゆがどっちが塩辛いか知ってる?
料理酒は生活に必要なものだから、税金が安くなるように塩が入ってるんだよ。
初めは初めての味をみることに抵抗を示す子も、知識欲をきっかけに、あるいは他の子をまねてちょっとだけなめてみる…をくりかえすうち、楽しみに変わってきます。
子どもの味覚はどんどん変化します。「昨日まで嫌いだったものが急においしく感じられるようになることがある」と常に子ども達に伝え、試食も「嫌いな物でも一口だけは食べてること」を約束にしています。
段取り力や思考力など、料理に限らない力も養う場所
「疑問形で指示を出すこと」を心がけています。
今日は、どれから先にやるといいかな?
火を使う前に揃えておかなきゃいけないものは何かな?
子ども達に自ら考えて行動することを習慣化させるのがねらいですが、そこにはもう一つ料理ならではの良い点があると思っています。それは「正解はない」ということ。
手順など、状況に応じて変わってくるもの。揃えなくてはいけない道具も、菜箸がトングになっても間違いではありません。こぼさないための工夫だって無数にあります。
疑問形で投げかけた時には、同時に「正解はないから、大丈夫!」と言葉添えをし、出てきた意見を受け止めることで、子ども達が安心して自分の考えを言えるようにしています。
料理と一緒に算数も理科も社会も国語も!意識してはみ出します。
レシピを見ている内に、知らない漢字が読めるようになったり
分量や濃度の計算をしたり、人数で切り分けて分数を体験したり
魚の身体やクモの身体を絵で描いたり
野菜の産地を当て地図で確認したり
料理ほど、楽しみながら、生きた知恵を養うことができる場はないと思います。実験教室と銘打たない時でも、できるかぎり「どうして」と理由から説明をしたり、「どうして?」を一緒に深堀りしたり。
「どうして?」を楽しみ、「どうして?」をクセづける場でありたいと思っています。
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